当会のはじまり
誰にも相談できず困っているのでは?
「精神に障がいのある親と暮らす子どもはどのように生活しているのだろう…誰にも相談できず、困っているのではないか…」
そのような疑問から、まずは精神に障がいのある親と暮らす子どもたちの生活状況を把握し、子どもに必要な支援プログラムを考えよう!と、2009年『親&子どものサポートを考える会』を発足し、活動を始めました。
当会の運営メンバー
看護師 精神科医師 保健師 臨床心理士
精神保健福祉士など多職種で構成
当会は、看護師(精神科)、医師(精神科)、保健師、臨床心理士、精神保健福祉士などの、専門職がいることで、様々な視点から必要な支援を考えています。
一方、病院や行政、教育、研究の場で感じるメンバーの疑問を当会の活動に活かしています。
当会の主な取り組み
1. 交流の場
三重子どもの集い・交流会
同じ悩みを持つ方が集まり、語り合うことで効果があると言われるサポート・グループ 『三重子どもの集い・交流会(以下集い)』を開催しています。
集いには運営メンバーがファシリテーターとして入り、参加者が「安心して思いを語れる場」や「必要な知識や情報」を提供しています。
同じ状況にある方が集い、語り合う集いは、これまで自分が感じてきた思いが、「抱いてはいけない感情ではなかったんだ」「自分だけじゃなかったんだ」と、“自分自身を認める機会”にもなっています。
三重では月1回のペースで集いを開催していますが、三重以外での開催要望に応え、2013年より年1回のペースで『全国版 子どもの集い・交流会』を開催しています。
興味を持たれた方・参加を希望される方は、
「親&子どものサポートを考える会」まで【 お問い合わせフォーム 】にてご連絡ください。
2. 社会への啓発
精神に障がいのある親とその子どもへの理解を図り、親と子どもに支援が届きやすい環境を整えるため、啓発活動に取り組んでいます。
精神に障がいのある親と暮らした経験を持つ“子の立場の方(成人されている方)”へのインタビューで明らかとなった“子どもの思いや現状”、そこから考えられる“支援”について、関係機関や社会全般に発信しています。
2013年度からは、親子を支える立場の方(保育士、教員、医療・福祉関係職員、民生委員など)を対象に『支援者研修』を始め、支援する立場の方の困りごとにも対応しながら、具体的な支援の方法を共に考えています。
3. ホームページによる
情報の発信
親と子どもの支援に関する様々な情報を発信するため、ホームページやホームページ内にある掲示板を管理・運営しています。
ホームページでは、当会の活動紹介をはじめを活用して、子どもの立場でわかりやすい情報を発信し、仲間とのつながり・情報交換の場を提供しています。
4.学習会の開催
精神に障がいのある親とその子どもの困難・生きづらさに、目が向けられるようになってきましたが、未だ支援が求めやすい環境とは言えません。こうした状況にある親と子どもが必要とする支援は何か?、それに対して私たちができることは何か?、支援を繋いでいくためにはどうすれば良いのか?を考える機会として、学習会を年1回のペースで開催しています。
このような親と子どもの支援を行っている機関はまだ少なく、地域差も大きいのが現状です。この学習会がきっかけとなり支援者が交流することは、情報交換や連携に繋がると考えています。
学習会では、1つのトピック(テーマ)を取り上げ、それに関するディスカッション・意見交換と、それぞれの機関の活動報告や課題などの情報共有を行っています。