東海地方が大雪に見舞われた2月8日(土)に、名古屋市内で『第12回 全国版子どもの集い・交流会』を開催しました。
自宅(津)から名古屋へ向かう電車も、徐行・停車を繰り返していたので、「こんな日に(対面式で)開催にして良かったんだろうか? 参加者の安全も守れるのか?」と考えていたのですが、会場に行き、準備を始めていると、会場参加で申し込まれていた方がぽつりぽつりとやって来られ、「新幹線は110分遅れでした」と言いながらも、全員が会場にお越しくださいました。
無理をさせてしまったのではないか…と思う一方、「通常の集いには参加できていないので、何があっても参加したかった」と話される方もいて、“対面で、1年ぶりのメンバーとやりとりしたかった”という思いも強かったんだな‥と思いました。
石川先生の認知行動療法のご講演も大雪の関係でオンラインに切り替わっていたのですが、(先生は参加者の反応が直に伝わらず、ワークなどやりにくかったと思うのですが)、参加者の方の「強みを見つける視点が自分には足らなかった。参考になる本などないか」との質問に、石川先生がご自分の書棚からその視点の本を取り出されるなど、オンラインに切り替わった利点も一部、味わえました。複雑性PTSDと診断されていると言われる参加者の質問に、先生が{う~ん‥}と悩まれることもあったのですが、そこから「先生も悩まれるんだ、そんな風にしながら対象者さんと向き合ってくれるんだ」とほっこりする場面もありました。先生の質疑に丁寧に答えてくれる姿勢もあって、「わかりやすかった」という感想を持たれた方が多かったようです。
午前のみの参加の方も数名おられたのですが、昼食をはさんで行った小グループでの語りは、会場2グループ(5名+4名)、オンライン1グループ(7名)に分かれて実施しました。「いつの間にかキーパーソンにされていた、家族の呪縛に捉われていた」「精神疾患について周りの人も知らないから(かわいそうなどの)フィルターを通してみてくるけれど、小中学生の頃に普通に精神疾患について知れるといいんだよね」という話が出ました。
『どうすればよかったのか?』という映画を見られた方から、家族それぞれが思いあっているのに、本当に「どうすればよかったのか」という状況だったんだと思う と語られた一方で、映画の中でご飯が普通に出てくる状況に、あの映像を見て“ご飯が出てくるのが当たり前”と捉えてほしくない、それぞれの家庭で状況が違うことも理解してほしい」と語られたりしました。
通常の集いとは違い、時間が2時間と限られていましたが、いろんな思いを伝えあえたようです。
2024年度は2月開催(=雪の心配)になってしまいましたが、2025年度は早めに準備をして通常の秋開催に戻したいと思います。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。