1月の子どもの集い・交流会のご報告




1月の集いは、オンライン参加の方、途中参加・途中退室の方も含め、9名の方にご参加いただきました。

在宅で生活されている親御さんのケアについて、高齢になってきていることもあって、デイサービスや施設など社会資源の導入も必要になってきているけれど、そうした判断を委ねられ、話し合いへの参加が求められる という話に対して、「方向性を決めなければ‥と考えるのではなく、現状や思いを伝えれば(一緒に考えてもらえば)いいんだよ」だったり、「施設入所も、互いの生活を守るためには悪い選択じゃないという声が参加者から聞かれました。そんなところからも「“家族だから(ケアしなければ)‥”に捉われてきたよね」という話になりました。

当事者さんの思いを尊重することは大事なことだけれども、病識をもてない状況も多く、こちらが良かれ(最善)と思って行ったことも、拒否され、それによって罵倒されたりしてきた精神疾患ゆえの苦労・子どもゆえの苦労も語られました。だからといって、他者に障害のある親のことを否定されると、「それはちょっと違う」という思いになるという話から、長い家族の歴史・やり取りの中で生まれた複雑な感情なんだろうな‥と思うと、医療者として安易に反応を返すのではなく、しっかり思いを聴くことが必要だな‥と改めて感じました。

“家族だからケアを担わなければいけない”と捉え抱え込み、境界が取れなくなってしまっている、何が起こるかわからない恐怖から顔色をうかがって行動する‥といったことにも繋がっているのですが、みえない境界・実体のない恐怖といった、不確実さも関係しているんだろうな‥と思いました。

次回の集いは、2月16日(日)13:30~です。

また2月8日(土)は全国版の集いです。こちらも参加申し込みを受け付けています。